二人の兄弟の山へ

ドイス・イルマオンスの登山道:ヴィジガルから登るリオの展望の山

標高533m、登り約1時間、360°の眺め。ヴィジガルの中から始まるドイス・イルマオンス登山の行き方、入山料、時間帯、持ち物、2026年4月の出来事をふまえた注意点。

ドイス・イルマオンスの登山道:ヴィジガルから登るリオの展望の山

この記事を読む前に:ヴィジガルはリオデジャネイロのファベーラです。日本の外務省はブラジルの危険情報(2026年2月20日更新)で、ファベーラには「決して近付いたり立ち入ったりしないでください」と呼びかけています。泊まることを考えている方は、予約の前にもあわせて読んでください。

3階の部屋でコーヒーを一杯飲んだら、玄関を出ます。ラデイラ(坂道)を3分下ってモトタクシー乗り場へ。5分で丘の上の終点に着き、そこから1時間ほど登れば、リオの街が足もとに広がります。ドイス・イルマオンスの登山道は、ヴィジガルの中から始まります。山歩きが好きな旅行者にとっては、それがヴィジガルに泊まる大きな理由になります。標高533m、360°の眺め。レブロンの多くの人が起きだす前に、部屋に戻って2杯目のコーヒーが飲めます。

いつも目に入っている山

ドイス・イルマオンスは、きっともう見たことがあるはずです。イパネマ・ビーチに立って西を見れば、サーファーと砂浜、レブロンに並ぶ建物の向こうにそれがあります。海からそろって立ち上がる、緑の2つの峰。内陸側の斜面にはファベーラのホシーニャが、海側の斜面にはヴィジガルが広がっています。高いほうの峰は、地図では標高533m。浜辺から見ると、少し離れて寄り添う兄弟のようです。高いほうの頂上に立つと、リオの街がテーブルクロスを広げたように目の前に広がります。

名前の由来は古く、ポルトガル人が来る前にこの海岸で暮らしていた先住民タモイオ族には、ひとりの女性をめぐって争った兄弟が、罰として石に変えられたという言い伝えがあるとされています。地質学の説明は別で、ティジュカ山塊の一部である片麻岩の山が、長い年月をかけて隆起し、風化して、浜辺から見えるあの双子の姿になりました。どちらの話も、この山にはよく似合います。

20世紀の大半、ドイス・イルマオンスに登るのはひと仕事でした。ガイドと計画が必要で、その年にヴィジガルを誰が仕切っているかによって事情が変わる、非公式の道を森の中に探すしかなかったのです。2012年にUPP(警察の治安部隊)が置かれ、ヴィジガルの中で観光の仕事が増えると、登山道の様子も変わりました。ファベーラの中から歩き始め、リオを一望できる展望地で終わる、道しるべのある短い日帰りハイキングになったのです。入口では、住民が少額の協力金を集めています。払って、登って、眺める。それだけです。

この登山のいいところは、玄関を出てから戻るまで3時間もかからずに、リオの街をほぼまるごと見わたせることです。いちばん有名な眺めはコルコバードのキリスト像、いちばん写真に撮られるのはロープウェイで上がるポン・ヂ・アスーカルでしょう。でも見える範囲の広さでは、ここは引けを取りません。山頂からは、イパネマ、レブロン、コパカバーナ、ポン・ヂ・アスーカル、丘の上のキリスト像、斜面を埋めるホシーニャの屋根、チジュカの森の緑、サン・コンハードの弧を描く海岸、遠くにバーハ・ダ・チジュカの長く平らな街並み、そしてペドラ・ダ・ガヴェアの鋭い岩壁まで見えます。ゆっくり一回りすると、リオの街が足もとで回っていくようです。

ドイス・イルマオンス登山道の基本情報

数字だけ知りたい人のための早見表です。

標高
533m(高いほうの峰)
距離
片道約1.5km
所要時間
登り約1時間(体力のある人で45分ほど、ゆっくりなら75分ほど)。全体で2.5〜3時間を見込んでください。
難易度
中級。階段と岩場があります。
入山料
住民の協力金。通常1人10レアル(または保存のきく食料2kg)。当日、入口で確認を。
時間
おおむね火〜日曜の8:00〜16:00(最終入山は13:00ごろ)。月曜と大雨の日は閉鎖。目安で、変わることがあります。
登山口
ヴィジガルの丘の上の終点「ポント・フィナウ(Ponto Final)」付近、ヴィラ・オリンピカ・アジリオのサッカー場の横。
上りのモトタクシー
丘のふもとの広場から登山口まで、2025年末で約10レアル。
持ち物
水(1人1L以上)、つま先の閉じた靴、日焼け止め、帽子、小銭。
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登山口までの行き方

初めて来る人が驚くのは、ここです。ドイス・イルマオンスの登山口は、国立公園の駐車場にも幹線道路沿いにもありません。ファベーラであるヴィジガルの丘の上、みんながポント・フィナウ(「終点」)と呼ぶ場所にあります。大げさに聞こえますが、実際は舗装された小さな転回場で、モトタクシーがゆるく列をつくって待ち、住民が入山受付の小さなブースを置いています。

レブロンやイパネマに泊まっているなら、タクシーかUberでニーマイヤー通りにあるヴィジガルの入口(Largo do Vidigal)まで行き、そこからモトタクシーで上るのがいちばん簡単です。料金は2025年末で約10レアル。旅行者だとわかると高く言われることもあるので、乗る前に確認しましょう。後ろに乗って座席の横をつかみ、つづら折りの坂を5〜8分。ボテキン(大衆酒場)、学校、犬、壁画を通り過ぎると、急に視界が開けて丘の上に着きます。

Lux Vidigal(ヴィジガルの中にある、エレベーターのない建物の3階の部屋)に泊まるなら、話は変わります。玄関を出て坂を3分下り、入口のモトタクシー乗り場へ。そこから5分ほどで登山口です。部屋から登山口まで15分もかかりません。登山のためにイパネマではなくヴィジガルを選ぶ人がいるのは、このためです。日の出ツアーの朝、ほかの地区の人が4時半に目覚ましをかけるところを、5時に起きても間に合います。

バンについても書いておきます。モトタクシーのほかに、同じ道を走るコンビ(乗り合いバン)があり、モトタクシーより安いかわりに時間がかかります。荷物があるとき、ひざに不安があるとき、バイクの後ろに乗るのが苦手なときはコンビで。そうでなければモトタクシーが便利です。運転手たちは一日に何十回もこの坂を上り下りしていて、道を知りつくしています。

丘の上の小さなブースで、入山料を現金で払います。2026年時点で通常1人10レアル。住民が集める協力金です。日によっては、保存のきく食料2kgで代えられることもあります。小額の紙幣を用意しましょう。100レアル札のおつりは、まずありません。ツアー会社がもっと高い金額を言うのは、ガイド、送迎、入山料をまとめた料金だからです。ひとりで入口に行けば、10レアルを払って名簿に名前を書くだけです。

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登りの道のり

ポント・フィナウの金属の門をくぐると、すぐに森です。手入れされた庭園の森ではなく、本物の大西洋岸森林、マタ・アトランティカ。かつてブラジル東海岸の大部分を覆い、いまはこうした断片として残っている森です。空気が変わり、街の音がすっと遠のきます。聞こえるのは、セミ、鳥、そして道を踏む自分の靴の音です。

最初の10分がいちばん楽です。少しぬかるんだ広い道が、背の高い木々のあいだをゆるやかに上っていきます。多くはジャカ(ジャックフルーツ)の木で、季節には緑の大きな実が道に落ちています。大西洋岸森林にすむ、耳に白い房毛のある小さなサル、サギ(マーモセット)が枝の上からこちらを見ています。人を怖がりませんが、えさはやらないでください。かみつくことがあり、人にうつる病気を持っていることもあります。

そこから道が急になります。次の20分が、この登山の本番です。木の階段、斜面を切った岩の階段、ところどころロープにつかまって登る岩場。汗をかき、ふくらはぎがきつくなります。この何か月か机に向かってばかりだった人は、一度は山に謙虚にさせられますが、すぐに体が慣れます。体力のある人なら45分ほど、写真を撮りながらゆっくり登れば60〜75分で頂上です。道しるべがしっかりあり、人通りも多く、朝なら下りてくる登山者と何人もすれ違い、いろいろな言葉であいさつを交わします。

3分の2ほど登ったところに、小さな「にせの頂上」があります。ホシーニャとサン・コンハードが一部見える、平らな岩場です。ここで座って水を飲み、着いたと思ってしまう人がいますが、頂上はまだ先です。最後の15分がいちばん急ですが、短いので、もうひと息です。

そして木々のあいだを抜けると、頂上です。あとは、眺めがすべてを語ってくれます。

高台から見たリオデジャネイロ。イパネマとレブロンの海岸が弧を描く
登ったごほうび。足もとに南部(ゾナ・スウ)が広がります。← 説明はいりません
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山頂から見えるもの

頂上に立ったら、まず西を向いてみましょう。真下にはサン・コンハードの弧を描く海岸。その東の端には小さなサーフポイントのペピーノがあり、奥のペドラ・ボニータからはハンググライダーが舞い降りてきます。南を向けば大西洋。沖には、カガーハス諸島の小さな緑の島々が浮かんでいます。

次に東へ。足もとからレブロンとイパネマの海岸がまっすぐ延び、浜辺には番号のついたライフガードのポスト、その後ろには海沿いの建物が並んでいます。その奥に、ジョギングする人やヨットクラブに囲まれた大きな湖、ロドリゴ・デ・フレイタス湖。湖の向こうにはコルコバードの丘がそびえ、頂上には小さいながらもはっきりと、腕を広げたキリスト像が見えます。さらに遠く、グアナバラ湾の入口にはポン・ヂ・アスーカル。晴れた日には、セントロの街並みと、湾の向こうのニテロイまで見えます。

振り返って内陸側を見ると、景色はまた違います。谷を埋めるように、リオでも最大級のファベーラ、ホシーニャの家々が斜面いっぱいに積み重なっています。その先にはチジュカの森の濃い緑の山並み。西にはバーハ・ダ・チジュカの長い白い海岸が地平線まで続き、すぐ近くには、見る角度によっては眠る巨人の横顔のようにも見える巨大な一枚岩、ペドラ・ダ・ガヴェアがそびえています。

頂上には座りやすい平らな岩がいくつかありますが、日陰はほとんどありません。みんな座って水を回し飲みし、目当ての写真(肩の後ろにイパネマの海岸が弧を描くあの一枚)を撮ったら、あとはただ座っています。頂上で過ごすのは30〜45分ほどという人が多いようです。急ぐ必要はありません。

ここに来て気づくのは、リオが小さく感じられることです。地上では巨大で、地区と高速道路と渋滞が入り乱れる街が、533mの高さからは、ひとつの村のように見えます。泊まった場所、食事をした店、泳いだ海、今夜行く店まで、ひと目で見わたせます。そんな眺めをくれる街は多くありません。リオではそれが2か所、キリスト像とここで味わえます。有名なのはキリスト像ですが、こちらは街と人の暮らしがずっと近くに見えます。

キリスト像からの眺めは美しい。ドイス・イルマオンスからの眺めは、自分の眺めです。オレンジを買った街角まで見えるのですから。 ゲストの言葉(2025年夏)
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いつ登るか

登山道が開いているのは、おおむね火曜から日曜の8:00〜16:00で、最終入山は13:00ごろです(目安で、変わることがあります)。月曜は整備のため閉鎖とされています。大雨の日は岩の階段が危険になるため閉鎖されます。天気が悪い日は、出かける前にInstagramの「Trilha Dois Irmãos」を確認するか、宿で聞いてください。

時間帯の選び方は、3つあります。

朝8:00〜10:00。多くの人にとってのベストタイムです。8時に門が開き、8時45分ごろには頂上へ。山頂は涼しく、空気が澄んでいて、人も少なめです。太陽がまだ低いので、イパネマに当たる光はやわらかい金色。10時には下山を始め、これから登る人たちとすれ違います。11時には朝食の席に着けます。

日の出ツアー。ヴィジガルのホステルなどを拠点にするガイドの一部が、正式な開門前に入山する日の出ツアーを行っています。ヘッドランプをつけて暗いうちに登り、ポン・ヂ・アスーカルに最初の朝日が当たるころに頂上へ。リオの街が目を覚ますのを上から眺めます。4時45分に起きられるなら、いちばん印象に残る登り方です。料金は1人100〜180レアルほどで、前日までの予約が必要です。なお、2026年4月20日には、日の出を見に山頂にいた約200人が、ヴィジガルでの警察の作戦中に7時半ごろまで下山できなくなりました(けが人の報告はありませんでした)。

午後。ほかに時間がないとき以外は、おすすめしません。太陽は真上にあり、岩の階段は熱く、海から上がってくるもやで眺めが白っぽくなります。それでも、パノラマはパノラマです。午後しか行けないなら、思っているより多めの水を持って行ってください。

夕日の時間は別です。一年の大半は日没前に閉まるため、暗くなる前に下山するのが基本です。許可を得て夕方に登るツアーもあるといわれますが、数は少なく、事前の確認が必要です。

朝のスケジュール例

ドイス・イルマオンスに登れるのが一度だけなら、ゲストにはこう勧めています。

  • 05:30 起床。屋上テラスでコーヒー。
  • 06:00 出発。モトタクシーでポント・フィナウへ。
  • 06:15 入山料を払って歩き始める(日の出ツアー)。通常の入山なら08:00の開門から。
  • 07:00または08:45 頂上。座って、水を飲んで、ぐるりと見わたす。
  • 09:30 登山口に戻り、モトタクシーで下る。
  • 10:00 レブロンか部屋のテラスで2度目の朝食。多くの観光客が起きだすころには、もう登り終えています。
山の斜面に建物が積み重なるヴィジガルの緑の丘と、その上に広がる大西洋岸森林
近所の屋上から見たヴィジガルと、ドイス・イルマオンスの斜面。← 登山口はこの真上

持ち物と服装

短い登山なので、本格的な登山装備はいりません。ただ、ビーチサンダルで来て後悔する人がいる程度には、きつい道です。最低限必要なのは、滑りにくいつま先の閉じた靴(スニーカーで十分、登山靴ならなおよし)、帽子、出発前に塗った日焼け止め、1人1リットルの水、入山料とチップ用の少しの現金。それだけです。

あると便利なもの。汗をかくので小さなタオル。充電したスマートフォン(頂上の写真は欠かせませんし、暑さで電池は思ったより早く減ります)。雨の多い12月から3月は、登山口と頂上のあいだで天気が変わることがあるので、薄手の雨具。軽いおやつ(ふもとの果物売りは、頂上まではついてきません)。

いらないもの。本格的なバックパック(小さなデイバッグで十分)。トレッキングポール(1.5kmの中級の道には大げさです)。ポルトガル語か簡単な英語の標識が読めるなら、道に迷わないためのガイドも必須ではありません。道しるべがとてもしっかりしていて、分かれ道には矢印があります。迷うことはまずありません。

服装について。軽くて通気性がよく、汗を吸って乾きやすいものを。デニムのショートパンツで登って、つらそうにしている人を何度も見てきました。晴れた日の朝9時のリオの日差しは、あなたが思っている日差しとは違います。甘く見ないでください。

持っていくもの

  • 水 1人1L
  • 滑りにくい、つま先の閉じた靴
  • 日焼け止め(出発前に)
  • 帽子とサングラス
  • 小銭 20〜30レアル
  • 充電したスマートフォン
  • 軽いおやつ

いらないもの

  • ビーチサンダルやサンダル
  • ジーンズ
  • トレッキングポール
  • 重いバックパック
  • ドローン(飛ばさないでください)
  • Bluetoothスピーカー(お願いします)

安全について

よく聞かれるので、答えておきます。登山道そのものは、朝を中心に多くの人が歩く、リオで人気の日帰りハイキングです。見かける生き物は、サギ(マーモセット)やハチドリ、ときどき上空を横切るオオハシなど。ホストの記録では、これまでこの登山に送り出したゲストにトラブルはありません。ただし2026年4月20日の朝には、ヴィジガルでの警察の作戦中に、山頂にいた約200人が7時半ごろまで下山できなくなりました(けが人の報告はありませんでした)。山の上で何かが起きるというより、ふもとの街の状況しだいで、下りられなくなることがあるのです。登る前に、その日の様子をホストに確認してください。

ヴィジガルの中を通っていくことに、ためらいを感じる人もいるでしょう。その感覚はもっともです。日本の外務省は、ファベーラには近付いたり立ち入ったりしないよう呼びかけています。歴史、UPP、いまの状況、ゲストの実際の体験については、ヴィジガルの治安の記事にくわしく書いています。現地での基本は、上りも下りもモトタクシーを使い、運転手には礼儀正しく、細い路地の真ん中で高価なカメラを取り出さないこと。リオのどこでも同じルールです。

気をつけたいのは、むしろ登山道そのものです。濡れた岩は滑ります。ロープを使う場所では両手を使ってください。下りは急がないこと。けがの多くは、ひざが疲れて「大丈夫」と思い込んだ下りで起きます。そして水を飲むこと。登りでの脱水は、助けが必要になるいちばん多い原因です。

登山道沿いのジャカの木々から木もれ日が差す大西洋岸森林
中腹の大西洋岸森林。← この写真のどこかにサギがいます

ひとりで、ガイドと、日の出ツアーで

登り方は3通りあります。どれがいいかは、その朝に何を求めるかしだいです。

ひとりで。十分に可能です。モトタクシーで上り、入口で10レアルを払って名前を書き、登って、下りる。体力があって、海外のファベーラをひとりで歩くことに抵抗のない人向きです。ペースも、頂上にいる時間も自由。費用はモトタクシーの往復と入山料で、合計約30レアルが目安です。

ガイドと。地元ガイドと朝に登る標準的なツアーは、1人80〜150レアルほど。ガイドが入口の広場で待ち合わせ、モトタクシーの手配をし、登りながら山とファベーラの歴史を話し、鳥やジャカの木を教え、グループに合わせてペースを調整してくれます。ブラジルで山を歩くのが初めての人、背景を知りたい人、地域に直接お金を落としたい人に向いています。ガイドの多くはヴィジガル生まれで、この道を知りつくしています。

日の出ツアー。1人100〜180レアルほど。夜明け前に出発し、ヘッドランプは貸してもらえます。太陽が水平線から顔を出す直前に頂上へ。睡眠時間は減りますが、リオを訪れる観光客のほとんどが見ない景色が見られます。前日までに、宿やヴィジガルのホステルを通して予約します。

Lux Vidigalに泊まるなら、いま信頼しているガイドを紹介します。集合場所へは歩いて行けます。天気のいい日なら、日の出の登山から9時半に戻り、シャワーを浴びて、11時にはヴィジガル・ビーチENにいられます。それでも、まだ一日が残っています。

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ヴィジガルに泊まるという選択

ドイス・イルマオンスのガイドの多くは、イパネマやレブロンに泊まって通ってくることを前提にしています。「安全な」側に泊まり、観光客としてファベーラを訪れ、暗くなる前に帰る。それがリオの定番の考え方で、実際それでも登れます。レブロンのホテルからでも登山はでき、前後に30分ずつ足すだけです。Uberでヴィジガルの入口へ、モトタクシーで上り、モトタクシーで下り、Uberで戻ってシャワー、昼食。

もうひとつの方法は、とても単純です。ヴィジガルに泊まること。丘の斜面で眠り、目覚めたときにはもう山への道の途中にいます。Lux Vidigalは、登山口へ向かうモトタクシー乗り場から歩いて3分。ラージェ(屋上テラス)からは、ドイス・イルマオンスの緑の肩が見えます。登る日の朝は、青い収納のキッチンでコーヒーをいれ、海を見ながら飲み、靴をはいて出発。Uberも、ニーマイヤー通りの渋滞も、ファベーラの入口で運転手たちが客の取り合いをするのを待つこともありません。もう中にいるのですから。

こうすると、ドイス・イルマオンスはもっと気軽なものになります。1泊だけのゲストにとっては一大イベントですが、1週間泊まるゲストの中には2回登る人もいます。1回目は日の出の写真のために、2回目は、晴れた水曜の朝に、もう一度あの眺めが見たくなって。登山が「一生に一度のリスト」ではなく、近所の楽しみのひとつになるのです。1週間の過ごし方にどう組み込むかは、リオの見どころガイドENを見てください。

部屋の宣伝をしすぎるつもりはありません。これは山についての記事です。ただ、部屋はたしかにあって、ラージェからの眺めはこのとおり。玄関から400mのところから始まる登山の記事をここまで読んでくれたあなたは、まさにこの部屋を用意した相手です。準備ができたら、部屋を見てください。

実際に出会えるかもしれない生き物

ドイス・イルマオンス登山道の、森の住人たちです。

  • サギ(Sagui) 耳に白い房毛のあるマーモセット。好奇心旺盛ですばしこい。えさはやらないこと。
  • ベイジャ・フロール(Beija-flor) ハチドリ。何種類かいて、中腹の花の咲く場所でよく見かけます。
  • トゥカーノ(Tucano) オオハシ。ときどき上空を横切ります。早朝がねらい目。
  • ボルボレタ(Borboleta) チョウ。光の加減で、大きな青いモルフォチョウが木々のあいだにきらめきます。
  • ウルブ(Urubu) クロコンドル。頂上の上を旋回しています。ここがすみかで、人のことは気にしません。
  • ジャケイラ(Jaqueira) 生き物ではありませんが、地面に落ちた巨大なジャックフルーツは、足を止めて見る価値があります。

登山道の歴史

長いあいだ、ドイス・イルマオンスへの道は非公式なものでした。ヴィジガルやホシーニャの住民、一部のロッククライマー、案内してくれる知り合いのいる冒険好きなリオっ子が使う道です。山そのものは公有地でも、リオでいう「公」は、その丘を誰が押さえているかに左右されてきました。

変化が起きたのは2010年代の初めです。2011年11月に警察が入り、2012年1月にUPPが置かれると、ヴィジガルは外からの訪問者に開かれ、小さな観光の仕事が育ちました。ホステル、レストラン、Alto Vidigalのパーティー、丘の上の展望台。登山道も知られるようになり、ガイドが案内を始め、バックパッカーが尋ねてくるようになりました。住民が入口を管理し、地域のために少額の料金を集めるようになったのも、このころです。

2012年には、リオの山と海の景観が「リオデジャネイロ:山と海のあいだのカリオカの景観」として、ユネスコの世界遺産に登録されました。ここ10年ほどで、入山の仕組み、料金、時間は何度か変わってきましたが、ヴィジガルから入り、地域につながる少額の料金を払って登る、という基本は変わっていません。

変わっていないのは、歩く道の性格です。いまも、大西洋岸森林の中を1時間ほど登る道。頂上からの眺めは、タモイオ族が見た眺めであり、ポルトガル人が見た眺めであり、1960年代のボサノヴァの作曲家たちが浜辺から見上げた山からの眺めです。この岩に足を置き、ゆっくり一回りしてきた長い列に、あなたも加わることになります。

よくある質問

ドイス・イルマオンスの登山は、どれくらいきついですか?

中級です。片道1.5km、標高差は約200mで、ほとんどが階段と岩場です。1時間早歩きができて、階段を3階分休まずに上れるなら大丈夫。8歳くらいからの子どもなら、ペースを調整すれば登れます。

2026年の費用は?

入口での住民の協力金は、通常1人10レアル(または保存のきく食料2kg)。モトタクシーは片道約10レアル(2025年末)。ガイド付きツアーは80〜150レアル、日の出ツアーは100〜180レアルほど。当日の金額は、入口のブースで確認してください。

何時から何時まで登れますか?

おおむね火曜から日曜の8:00〜16:00で、最終入山は13:00ごろ。月曜と大雨の日は閉鎖。変わることがあるので、当日の朝にInstagramの「Trilha Dois Irmãos」を見るか、宿に確認してください。

ガイドは必要ですか?

道に迷わないためという意味では、必要ありません。道しるべがしっかりしていて、人通りも多い道です。山やコミュニティの歴史、植物の話を聞きたいとき、日の出の時間に登るとき、モトタクシーの手配を自分でしたくないときは、ガイドを頼みましょう。初めての人には、地元のガイドをおすすめします。

登山口まで、ヴィジガルの中を通っても大丈夫ですか?

毎年多くの登山者がヴィジガルを通って登っていて、ゲストの多くも「安全に感じた」と書いています。ただし日本の外務省はファベーラへの立ち入りを控えるよう求めていて、2026年4月には警察の作戦中に、山頂の人たちがしばらく下山できなくなりました。メインストリートをモトタクシーかコンビで通り、貴重品はしまっておきましょう。くわしくはヴィジガルの治安の記事を読んでください。

雨の日はどうなりますか?

小雨なら、木々が雨をさえぎり、水はけもそこそこなので登れます。大雨の日は岩の階段が本当に危険になるため、閉鎖されます。予報が悪いときは、出かける前に確認を。危ない状況なら、入口で引き返すように言われます。

ビーチサンダルで登れますか?

登れなくはありませんが、やめておきましょう。滑りにくい、つま先の閉じた靴のほうが、岩場も下りもずっと楽で安全です。登山靴までは必要なく、スニーカーで十分です。

これが、ドイス・イルマオンスの登山道です。ヴィジガルの中のモトタクシー乗り場から、ジャカの森を抜け、マーモセットのそばを通り、岩の階段を上って1時間ほど。頂上からは、リオがまるごと見えます。多くの人は旅行中に一度登って、その景色を覚えて帰ります。登山口から400mのところに泊まっているからと、1週間に2回登る人もいます。山がご近所になると、つい何度も会いに行くのです。どちらにしても、登りはゆっくり、下りはもっとゆっくり。そして帰ったら、2杯目のコーヒーをお忘れなく。

丘の上の滞在先

Lux Vidigalに泊まる

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